20回 1981年 「通商産業大臣賞」(2作品)

資生堂アウスレーゼ化粧品

株式会社資生堂


【選評】

資生堂にはMG5をはじめ、8つの男性用ブランドがある。今回のアウスレーゼはそれらとの差別化を図り、全く新しいイメージのデザインである。特にキャップ構造はアップダウン方式を採用し、ボトルキャップ共全く新方式が打ち出されている。シンボルマーク、ロゴタイプも新しく新規性が特に秀でている。

清酒 関山一、二級

両磐酒造株式会社


【選評】

パッケージデザインに求められている機能は、販促機能を主眼に考えているケースが多いが、このデザインはむしろ酒を注ぐ容器として設計されている。有田焼風の文様仕上、注ぎ口も徳利を参考にして作られている。ターゲットをはっきりさせ、絞り込み、その効果が出されている。

CD-ROM出版「JAPAN PACKAGING COMPETITION 40回記念展(大臣賞68点の歴史をつづる)」(JPC元審査委員長・宮崎紀郎千葉大名誉教授ならびに千葉大工学部デザイン工学科視覚伝達デザイン教育研究分野学生=JPC事務局2002年刊=)より転載。