ジャパンパッケージングコンペティション
60有余年、JPCは商品パッケージに込められた多彩な「ストーリー」を顕彰し続けてきました。

第63回2024年「授賞式」 審査講評 2024年5月31日開催 2024/10/17up
加藤 芳夫 審査委員長
(大阪芸術大学客員教授・クリエイティブディレクター)
パッケージは地球規模の仕事
SDGsが掲げるさまざまな課題を解決することが仕事のベースに
「美」の部分がもう少し僕らの前に現れてもいい
柳宗悦が唱えた「民藝の“徳性”」にパッケージはどう応える?
第“0”回(1961年)~第63回(最新2024年)
歴代受賞作品
経済産業大臣賞(2点)
<選評>
味の素のD2Cサイト専用の新商品。日本人の心に深く結びつく「だし」文化を再解釈し、ドリップ抽出して楽しむ新しい体験を、こだわりを持つ生活者に届ける。ビジュアルはそのコンセプトを伴いながら隅から隅まで精緻に練られ、ユーザーの手元に届いた瞬間、感動をもたらすだろう。個箱として投函できる構造は省包材化の観点で秀逸だ。こうした日本の品格はさらに世界に羽ばたいていくのではないか。
<選評>
世界初のリサイクルアルミ材を100%使用した缶を採用した。通常のアルミ缶と比べCO2排出量を約60%削減できるという。樹木と鳥、ブランドロゴを絡めたデザインはこうした取り組みで実現したい世界観を象徴している。市販までには大変な困難があったろう。消費者のリサイクル意識の高さとアルミのリサイクル技術が相まった表れがこの商品だ。日本全体の環境意識を発信する力が非常に高い。
経済産業省製造産業局長賞(2点)
ペリカン無添加せっけん しっとり/さっぱり 株式会社ペリカン石鹸
エシカルパッケージ パナソニックエナジー株式会社
経済産業省商務情報政策局長賞(3点)
ココンシュペール ヘアオイル クラシエ株式会社
ポーラ コスモロジー 株式会社ポーラ
エゾリッチ 株式会社グラッド
公益社団法人日本パッケージデザイン協会賞
ピノ チョコアソート/シーズンアソート(黒ひげ危機一発パッケージ) 森永乳業株式会社
公益社団法人日本包装技術協会賞
PureOra36500 濃密泡ハミガキ 花王株式会社
公益社団法人日本マーケティング協会賞
JTB×Pockyコラボ 「ポキ旅BOX」 江崎グリコ株式会社
一般社団法人日本プロモーショナル・マーケティング協会賞
グランカルビーPotatoKempi カルビー株式会社
一般社団法人日本百貨店協会賞
コンビネーションゼリー 株式会社菊家
一般社団法人日本印刷産業連合会会長賞(5点)
パキット 株式会社 永谷園
GREEN SPOON 株式会社Greenspoon
Fun to me クラシエ株式会社
松竹梅白壁蔵「澪」PREMIUM<RICH>甘い果実のような香り 宝酒造株式会社
デオナチュレシリーズ 株式会社シービック
洋食品部門賞
ORGANIC HERB SALT エスビー食品株式会社
和食品部門賞
瀬戸風味®(詰め替え用) 三島食品株式会社
中華・エスニック食品部門賞
K-KiTCHEN 日本ハム株式会社
アルコール飲料部門賞
白州・山崎 ウイスキー向け紙管容器 サントリーホールディングス株式会社
一般飲料部門賞
PERFECT VITAMIN 1日分のビタミンゼリー グレープフルーツ味 ハウスウェルネスフーズ株式会社
minel サントリー
化粧品部門賞
ポーラ B.A グランラグゼIV 株式会社ポーラ
PAUL & JOE ANNIVERSARY LIPSTICK CASE 株式会社アルビオン
化粧雑貨部門賞
productホリデーコフレ2023 株式会社KOKOBUY
muts アジュバンコスメジャパン
マニフィーク コーセーコスメポート株式会社
一般雑貨部門賞
シルコット®ウエット ユニ・チャーム株式会社
ソフランエアリス ライオン株式会社
ジェットストリーム×Karimoku 三菱鉛筆株式会社
贈答用品部門賞
マイルドクレンジング オイル オリジナルつめかえボトル 「マイクレ MY BOTTLE」 株式会社ファンケル
地域産業商品部門賞
haus プレミアムヒノキソープ・バスエッセンス・ヘアシャンプー/ヘアトリートメント 株式会社トレードレーベル
お防災 株式会社リオン・ドールコーポレーション
JPCのルーツ=“第0回”は1961年=
JPC(ジャパンパッケージングコンペティション)は、1961年に2人の著名デザイナーが中心となって創設した「パッケージング年鑑賞」がルーツとなっています(これが通算“第0回”です)。
最高賞である「通商産業大臣賞」(当時)は翌62年に制定されました。同時に、コンペの名称は「パッケージング展」と改称されています(=これがJPC通算第1回)。通商産業大臣賞は75年(第14回)から、▽「総合的に秀でたもの」1点、▽環境問題、リサイクル、バリアフリー等「社会的機能に特に秀でたもの」1点―の計2点を選ぶこととなりました。
現在の「JPC(ジャパンパッケージングコンペティション)」への模様替えは83年(第22回)に実施されています。通商産業大臣賞は2001年(第40回)から「経済産業大臣賞」に名称変更し、現在まで継続されています。
JPCの開催主旨=商品パッケージのコンペ・展示を実施し、未来の開発への情報提供=
JPC(ジャパンパッケージングコンペティション)は、市場で販売されているコマーシャルパッケージの優秀性を競う商品包装展です。
生活者の安心・安全、さらに環境への関心は極めて高く、供給サイドにおける商品包装への対応は、企業の社会的責任とともに、一層重要になっています。
市場からは多様化するニーズに応えた、機能的で創造性のある、そして社会に調和したパッケージ開発が求められています。
JPCは、商品化されたパッケージを広く募集し、コンペティションを実施し、優秀な作品を展示することで、今後のパッケージ開発への情報を提供し、社会に貢献したいと考えています。
後援
経済産業省、公益社団法人日本パッケージデザイン協会、公益社団法人日本包装技術協会、公益社団法人日本マーケティング協会、一般社団法人日本プロモーショナル・マーケティング協会、一般社団法人日本百貨店協会
協賛 平和紙業株式会社
事務局 木村企画